10月28日の授業(日本語初級1)

水曜日は、15時15分からギムナジウムの生徒の初級A1の最初の最初0スタートの授業をしています。 9月23日から始まり、今回が6回目。 1回め、2回目はウォーミングアップ的に、「あいうえお」を言ったり、聞いたり。「日常の挨拶」や「発音」についての音声(CD1のトラック2から)を聞かせて、軽く説明。 Lektion 1の最初のダイアローグは、毎回聞かせたり、一緒に言わせたり、一人ずつ役を分けて言わせたりしています。
市民大学で隣のクラスでやってくださる若い先生に聞くと、だいたい3,4回目ぐらいで二課に入ったりしているので、私のペースはちょっと遅いのかもしれません。 3、4、5回目と一課にほぼ3回以上かけてしまいました。もちろん、ギムナジウムなので、日本との交流の話などの連絡事項もあって、授業時間まるまる勉強に使ったわけではないのですが。最初の進みが遅いとできる生徒には物足りなくなってしまうことが多いようなので、そこは反省点で、テンポ感を持って進めようと思っています。
さて、第二かですが、先週の授業で、ダイアローグの読み、新しい単語の確認と数字0から99だけはしていました。 今日もダイアローグはまず一回音声を聞く、2回目は繰り返す、そして、役を当てて一人読み。その時私は、「ドイツ語」の人も当てて、同時通訳のように日本語の後すぐにドイツを言ってもらいます。上級になると自分の言葉でドイツ語訳にしてもらいますが、最初のうちは、課に入ったばかりでまだ意味もよくわかっていないことが多いので、教科書の次のページにあるドイツ語をとにかく日本語に合わせて読んでもらいます。他の生徒には、日本語だけを見るように指導。そうすると当てられて一人読みしている人は、読むのが必死で意味まで頭が回らなくても、ドイツ語が自然に入ってきます。聞いている人も、日本語を見て、聞いて、すぐその後に意味がわかるので、同期化しやすい。この「同時通訳ごっこ」はある先生がやってらしたので、真似してみました。その先生は、もっときちんと日本語の会話文を全員が暗記した上でスキットのような寸劇でやってらっしゃいました。字幕を読むように、すぐに耳から母語で補うことで、日本語の会話の流れに意味が伴うというような効果が期待されます。
昨日は、この「同時通訳付き」読みを3回ぐらい(受講者が12人でしたから)回して、会話1と会話2をやった後、数字の勉強。 いつもやるのは、まず1から20順番に言わせて、次は、19、18と降りていく。さらに5,10,15,,,, と5の倍数で95まで上がり、また95、90と下がっていく。 できそうなら、3の倍数や7の倍数もやる。(そうすると大きい数に早くたどり着くし、算数が苦手な子などは目を白黒させて言うのだけど、間違えると、Ist es Japanisch Problem? oder Mathe Problem? など冗談っぽくツッコミを入れてみたり、それって小学校で習いましたよね。など(雰囲気によって冗談が通じる時だけですが) このような数字の練習は、2課に入ったら何週間か続けます。後になっても一つのテーマと次のテーマの間にちょっとした休憩としてやったりしています。
昨日は、倍数ではなくて、100マス計算をやりました。本当は用紙を用意しているといいのですが、昨日は、ちょっと休み前であまりいろいろなことをやりたくなかったので、思いついて始めました。生徒に100マスを紙に書いてもらい、私は黒板に大きめにマスを作ります。最初に適当に当てながら1から9までの好きな数字を入れてもらいます。前は0も入れていたのだけど、そうすると簡単になるので、1から9、横と縦。その段階で生徒はポカンとしてますが、あまり説明せず、「好きな数字でいいですよ」と一人1つか2つは言ってもらう。
それでこれはゲームだからね、と言った上でストップウォッチを使って、計算させる。(計算の時はドイツ語で考えていいよ、と言っておくそうじゃないと一生懸命日本語で数字を言いながら計算したりやたら時間かけてる子がいる)できた子には手を上げてもらい、時間を書き込ませる。だいたい私の場合は私が1番か2番になリます。昨日は1番で3分以内でした。そのあと、全員が終わったのを確認して、一人ずつ当てて1行ずつ読んでもらいます。ここは日本語です。ここでも、読み間違えているのか、計算違いなのかで、Math Problem?とか突っ込んだりします。1行全部間違えている(目がずれて計算)子なんかもいますが。最後に、何個間違えたか、を聞いてみて、だいたい0、1、2ぐらいなので、3以上と聞いてあまり深追いはしません。ただ、このゲームは時間と正解率と両方が大切でどちらかと言うとゆっくりでも全問正解の方がいいよね。とか言っています。
昨日は、最後に私が覚えている自分の昔の電話番号や日本やドイツの郵便番号など数字を日本語で2回ずついい書き取ってもらいます。(234を二百三十四とはいわす、にーさん、よん のように一つずつの数字を言います)これの答え合わせは時間の都合で、ドイツ語でやりました。生徒に言わせて私が黒板に書き、あってますか?と自己採点してもらい、また、間違えた数をきく。ただし、どちらも点数はつけず、評価にはしていません。ドイツでは授業中のミニテストなども全部点数を先生が記入しておいて、評価の対象にするらしいのですが、私は、できた、できないは本人が一番よくわかるから、できなかったなと思ったらそれで一生懸命勉強してくれればそれでいいと思っていますので、点数化していません。そもそもこの水曜日のクラスはWahlunterichtといって、他の州でいうAG (課外授業)のようなもので、成績には、備考欄に日本語を取ったことが記載されるだけです。
来週1週間がバイエルン州の秋休みなので、週明けには、名刺を使った練習や「これ」「それ」「あれ」「どれ」についてやりたいと思っています。

Erstellt: 29. Oktober 2020 11:36